この記事を書いている2025年10月10日が、今の会社の最終日です。
明日からはクリエイターとしての戦いが始まります。
会社員として15年以上働き、そのうち7年間を過ごした今の会社で学んだことや感じた変化を振り返りながら、この記事では、私がなぜ30代後半、アラフォーが迫ったタイミングで退職を決意したのか、
その背景や心の動きを正直にまとめました。
これから同じように悩んでいる人に、少しでも参考や勇気になれば嬉しいです。
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1. 自分の価値観と環境のズレ

私はリモート勤務の環境でこそ、最も集中力を発揮できるタイプでした。
無駄な通勤時間がなく、静かな空間で思考を整理できることで生産性と創造性が高まるだけでなく、
年上が多い職場で気を遣う必要もなく、中小企業特有の“帰りづらい空気”に縛られない自由さもありました。
これらの要素が、自分にとっての理想的な働き方だったのです。
リモート勤務が自分に合っていると感じていた一方で、会社では「フル出社でなければ成長できない」という価値観が根強く残っていました。
月2万円の減給と引き換えにリモート勤務を継続できたことには感謝していますが、効率や柔軟さを重視する自分にとっては大きな違和感がありました。
コロナ禍で強制的にリモートになったことで、改めて自分の働き方を見つめ直す機会が生まれました。
また、「人間は周り5人の平均値でできている」という言葉の通り、会社という枠組みの中では平均以上の成長は難しいとも感じました。
さらに、ストレスの影響なのか健康面にも変化が。
大腸ポリープの手術、腎臓の異常での造影CT――30代後半に差しかかり、体のサインを真摯に受け止め、
「やれるうちにチャレンジするべきだ」と心が動きました。
結婚を考えていた相手との別れ、直近で付き合っていた相手にもフラれて、「運命が背中を押している」と感じたのです。
2. 「やりたいこと」と「やりたくないこと」の明確化
日々の仕事は「数字の調整」「細かい事務」「会社の利益のための効果測定」。
もちろん重要な業務ですが、私はそこにまったく充実感を得られませんでした。
一方で、SNSの運用や動画制作など、自分や他人のコンテンツを形にすることには圧倒的な楽しさを感じていました。
私は『自分のコンテンツでもっと圧倒的な結果を出してからクライアントワークに挑もう』と意気込んで副業を続けていました。
すでに一定の成果は出せていたものの、さらに圧倒的な結果を追い求める完璧主義的な姿勢が強く、それがかえって行動を遅らせていました。
実際には
『自分のコンテンツで圧倒的な結果を出す』
↓
『クライアントワークの時間がない』
↓
『何も進まないまま時間が過ぎる』
という循環に陥っていたのです。
この気づきが、限られた時間をどう使うべきかを見直すきっかけになりました。
「やりたいこと」と「やりたくないこと」が明確になり、やりたくないことへのモチベーションが一気に下がったのです。
この違いが、自分の進む道を切り替える決定的なサインでした。
実際、誰に言われるでもなく、平日の夜に無意識で動画制作や分析を繰り返していたのです。
これはまさに“無意識の力”が働いていた証拠でした。
3. 自分の強みの再認識

- Instagramで2.5万人のフォロワーを集めた経験
- YouTubeで複数チャンネルを収益化した実績
- 登録者が少なくても万回再生を生み出す動画制作力
これらの経験は、すでに「自分には戦える武器がある」と気づかせてくれました。
フォロワーを増やせた理由は「地道な発信」「データ分析」「改善の積み重ね」。
センスや偶然ではなく、トライ&エラーを繰り返す姿勢こそが私の強みです。
これを武器にすれば、十分に勝負できると確信しました。
4. 将来像を考えたときの差

会社に残る未来を想像すると、「やりたくないことを続けて疲弊している自分」が浮かびました。
一方、フリーランスとして挑戦する未来は「好きなSNSや動画を通じて実績を積み、仲間とクリエイティブなチームを築く自分」。
「3年後に後悔していない生き方はどちらか?」と自問したとき、迷いは消えました。
挑戦の道を選ぶことが、自分に正直でいられる生き方だと確信したのです。
5. 金銭的不安と覚悟

もちろん、不安はあります。
- 貯金や失業保険があっても、収入が減るリスク
- フリーランスに安定はない
そこで、私はまず最低限の月々の生活費を洗い出し、貯蓄で何か月分をまかなえるかを具体的に計算しました。
結果、現金で半年以上は生活できる見通しが立ち、「これなら行ける」とGOサインを出せたのです。
数字で不安を可視化したことで、漠然とした恐怖が次第に自信へと変わっていきました。
不安を抱えながらも行動する覚悟を持てたこと自体が、大きな成長だと感じています。
何より、平日日中の時間を自由に使えることは、新たなチャンスをつかむ可能性でもあります。
6. コンフォートゾーンからの脱却

「コンフォートゾーン」とは、自分が安心して過ごせる“快適な領域”のことです。
人はそこから出ようとすると、無意識に元の場所へ引き戻されようとします。
画像引用:https://asunarotax.com/blog2024-07-22/
その引き戻す力は非常に強力で、私の場合は7年勤めた会社そのものがまさにそのコンフォートゾーンでした。
7年間という時間の中で、環境や人間関係に慣れすぎていたことで、挑戦する気持ちが薄れ、安心を取るか挑戦を取るかの間で揺れていました。
それでも、「怖さ=変化のサイン」と捉え、あえて挑戦を選びました。
たとえクリエイターとして思うようにいかなくても、その経験が必ず次のステージにつながる。
失敗するリスクよりも、挑戦せずに後悔するリスクの方が大きいと判断しました。
7. 決断

迷いも不安もありましたが、最終的に私は「キャリアを変える」という決断をしました。
30代後半、アラフォーを目前にしての挑戦は簡単ではありません。
それでも、自分の価値観と情熱に正直でいたい。
だからこそ、期限を決めて退職を決意し、新しい一歩を踏み出しました。
この決断は、自分の可能性を信じるという“決意表明”でもあります。
同じように今の環境に迷いを感じている人へ
「変化を恐れず、自分の心に正直に進んでほしい」
その一歩が、必ず未来を変えると信じています。