ヤマハは2025年モデルとして、人気のミドルクラス・スポーツツアラー「TRACER 7」および「TRACER 7 GT」を欧州で正式発表しました。
パワフルなCP2エンジンと先進装備を兼ね備え、通勤からロングツーリングまで幅広く対応するオールラウンダーです。
本記事では、TRACER 7シリーズの特徴や最新装備、上位モデルのTRACER 9 GT / GT+との比較、日本導入の可能性などを踏まえて解説します。
📌 画像引用 参考リンク・公式情報
- Yamaha TRACER 7 2025 公式サイト(英)
- Yamaha TRACER 7 GT 2025 公式サイト(英)
- Motorcycle News | TRACER 7 family 2025
- Total Motorcycle | 2025 TRACER 7 GT
- YAMAHA TRACER 9 GT(日本)
- YAMAHA TRACER 9 GT+(日本)
TRACER 7 / TRACER 7 GTの特徴・進化ポイントまとめ
1. 視認性&操作性が向上した5インチTFTディスプレイ

従来のLCDから、視認性の高い5インチTFTフルカラー液晶に進化。
Garmin StreetCrossアプリと連携し、ターンバイターン方式のナビゲーションが可能。
スマホホルダー不要の快適設計。
2. 電子制御の大幅強化|クルーズコントロール&ライディングモード

ライドバイワイヤ(電子スロットル)に対応。
3種のライディングモード(スポーツ/ストリート/カスタム)を搭載し、走行シーンに応じたセッティングが可能。
クルーズコントロールも標準装備で、高速道路もラクに走行できます。
3. シャシー剛性&乗り心地向上

新設計のスイングアームは40mm延長され、安定性が大幅向上。
TRACER 7 GTには、リモートプリロードアジャスター付きリアショックを搭載。
4. 日本未導入モデル|逆輸入や並行輸入に期待?

2025年5月時点で、日本国内での正式発表は無し。
過去の傾向から見ても、TRACER 7およびGTはヨーロッパ市場限定になる可能性が高いです。
TRACER 7 / TRACER 7 GT スペック比較表(2025年モデル)
項目 | TRACER 7![]() | TRACER 7 GT![]() |
---|---|---|
エンジン | 689cc 並列2気筒 DOHC | 同左 |
最大出力 | 72.4ps / 8,750rpm | 同左 |
最大トルク | 68Nm / 6,500rpm | 同左 |
燃費(欧州値) | 4.1L/100km | 同左 |
車両重量(湿潤) | 203kg | 212kg |
シート高 | 830mm(調整式) | 845mm(調整式) |
サスペンション | 倒立フォーク&モノショック | リアにプリロード調整機構追加 |
メーター | 5インチTFT | 同左 |
クルーズコントロール | 標準装備 | 標準装備 |
グリップヒーター | オプション | 標準装備 |
サイドケース | なし | 付属(容量22L×2) |
センタースタンド | オプション | 標準装備 |
ナビ機能(スマホ連携) | Garmin対応 | 同左 |
価格(英国) 1ポンド=約190円 | £8,804(約167万円) | £10,104(約192万円) |
TRACER 7 / TRACER 7 GT カラーバリエーション
TRACER 7
- レッドライン(Redline):鮮やかな赤が印象的なスポーティカラー。
- ミッドナイトブラック(Midnight Black):ブラックの車体にブロンズホイールを組み合わせたシックなカラーリング。
TRACER 7 GT
- アイコンパフォーマンス(Icon Performance):TRACER 7と同様のグレー×ブルーの組み合わせ。
- テックブラック(Tech Black):ブラックのボディにブロンズホイールを採用した落ち着いたカラー。
上位モデルTRACER 9 GT / TRACER 9 GT+ との比較
項目 | TRACER 7 GT![]() | TRACER 9 GT![]() | TRACER 9 GT+![]() |
エンジン | 689cc 並列2気筒 | 888cc 並列3気筒 | 同左 |
最大出力 | 72.4ps | 120ps | 同左 |
最大トルク | 68Nm | 93Nm | 同左 |
車両重量(湿潤) | 212kg | 220kg | 223kg |
メーター | 5インチTFT | 7インチTFT | 7インチTFT+ナビ内蔵 |
クルーズコントロール | 標準装備 | 標準装備 | ACC(アダプティブ)付き |
ライディングモード | 3種 | 4種(YRC) | 4種+IMU連携 |
サスペンション | 手動調整 | 電子制御KYB | 電子制御KYB+自動調整 |
サイドケース | 容量22L×2 | 容量30L×2 | 容量30L×2 |
価格(日本) | 未導入 | 約1,518,000円 | 約1,782,000円 |
🔍 軽量・コンパクトなTRACER 7 GTは、TRACER 9 GTシリーズに比べて日常使いやワインディングに強く、価格もリーズナブル。
取り回しやすく、維持費も抑えられるため、「本格ツアラーを手軽に楽しみたい」というライダーに最適です。
個人的インプレッション|TRACER 7 GTを選びたくなる理由

TRACER 7 GTは、ツーリング志向のライダーにとって非常にバランスが取れた1台です。
クルーズコントロールやナビ、グリップヒーターなど、ロングライドに欠かせない装備を標準搭載。
それでいて、212kgという軽さと取り回しの良さが魅力で、都市部や峠道でもストレスなく走れます。
TRACER 9 GTと比較しても、「軽快性・価格・必要装備の揃い方」という点で、7 GTに惹かれるライダーは多いはずです。
まとめ|TRACER 7は“買い”か?

TRACER 7 / GTは、ミドルクラスツアラーとして完成度の高い1台。
日本では正規販売されていないものの、性能・装備・価格のバランスが非常に良く、逆輸入を検討する価値も十分あります。
今後の展開次第では注目度がさらに高まりそうなモデル。
YAMAHAさん、日本でも売ってください……!