日本を代表するビッグネイキッドとして、時代を超えて愛されたCB1300シリーズが、ついにその歴史に幕を下ろします。
30年以上にわたり多くのライダーに愛されてきたこのシリーズの集大成として登場したのが、
「CB1300 SUPER FOUR / SUPER BOL D’OR Final Edition」です。
この最終モデルは、初代CB1000スーパーフォアを彷彿とさせるデザインと、特別な仕様を備えています。
📌 画像引用:CB1300 | Honda公式サイト
CB1300の歴史とデザインのオマージュ
CB1300シリーズは、1992年11月に登場した「CB1000 SUPER FOUR」から始まりました。
この初代モデルは、ホンダの名車「プロジェクトBIG-1」の精神を受け継いで誕生しました。
Final Editionでは、その初代モデルを彷彿とさせるデザインが随所に盛り込まれています。
特に目を引くのは、初代をオマージュしたカラーリングです。
展開されるカラーは「パール サンビーム ホワイト」と「グラファイトブラック」の2色で、どちらも初代BIG-1を思わせるクラシカルな雰囲気を漂わせています。リヤまわりも初代モデルを意識したデザインで、ゴールドのホイールも復活しています
Final Editionの特別装備
このFinal Editionの特徴として、燃料タンク上面に専用ロゴが配置されています。
30年以上の歴史を締めくくるにふさわしい特別な仕上がりとなっています。
SP仕様の魅力
2024年モデルのSP仕様では、さらに特別な装備が施されています。
- サスペンション: 前後にオーリンズ製サスペンションを採用。
- フロントフォーク: 専用設計のφ43mm正立フォーク。
- ブレーキシステム: ブレンボ製ラジアルマウント4ポットキャリパーを搭載し、サスペンションに合わせたカスタマイズが施されています。
これらの装備により、ワインディングでも安定した走行が可能になり、ライダーに至福の操縦感覚を提供します。
追加された先進機能
- クルーズコントロール: 高速道路での巡航など一定の条件下で、設定した速度を保つクルーズコントロールを装備。スロットルバイワイヤシステムとの連動により、よりスムーズな指定速度への移行や、勾配などの走行環境に左右されにくい快適なフィーリングが得られます。
- ライディングモード:
- STANDARD: 運動性能と快適性を両立した標準的な走行モード。
- SPORT: レスポンス重視の力強い加速感を強調した走行モード。
- RAIN: トルクを制御し、穏やかな加減速特性とした走行モード。 3つの走行モードに加えて、各モードに合わせてON/OFF可能なHSTC(Honda セレクタブル トルク コントロール)を装備し、走行シーンに最適な走りを提供します。
- クイックシフター(純正アクセサリー): アップダウン対応のクイックシフター。シフト操作を電気信号に変換し、燃料噴射タイミングや点火時期をコントロール。スロットルとクラッチ操作なしで、迅速かつスムーズなシフトアップとシフトダウンを実現します。
- LEDヘッドライト: 機能性とデザインを両立したLEDヘッドライトを採用。
カラーラインナップ
モデル | カラー |
---|---|
CB1300 SUPER FOUR Final Edition![]() | グラファイトブラック |
CB1300 SUPER FOUR SP Final Edition![]() | パールサンビームホワイト |
CB1300 SUPER BOL D’OR Final Edition![]() | グラファイトブラック |
CB1300 SUPER BOL D’OR SP Final Edition![]() | パールサンビームホワイト |
価格
モデル | 価格(税込) |
CB1300 SUPER FOUR Final Edition![]() | 1,727,000円 |
CB1300 SUPER FOUR SP Final Edition![]() | 2,101,000円 |
CB1300 SUPER BOL D’OR Final Edition![]() | 1,837,000円 |
CB1300 SUPER BOL D’OR SP Final Edition![]() | 2,211,000円 |
2024年モデルとの比較(スーパーフォアとの比較)
項目 | 2024年モデル(SP)![]() | Final Edition![]() |
カラー | グラファイトブラック / パール サンビーム ホワイト | グラファイトブラック / パール サンビーム ホワイト |
燃料タンク上面ロゴ | なし | “Final Edition”ロゴ配置 |
ホイールカラー | シルバー | ゴールド |
サスペンション | オーリンズ製(前後) | オーリンズ製(前後) |
フロントフォーク | φ43mm正立フォーク | φ43mm正立フォーク |
ブレーキシステム | ブレンボ製ラジアルマウント4ポットキャリパー | ブレンボ製ラジアルマウント4ポットキャリパー |
燃料タンク容量 | 21L | 21L |
全長×全幅×全高 | 2,200mm × 795mm × 1,35mm | 2,200mm × 795mm × 1,120mm |
車両重量 | 266kg | 266kg |
CB1300 白バイ 後継モデルは?

CB1300シリーズの生産終了に伴い、警察の白バイとして使用されているCB1300 SUPER BOL D’OR(スーパーボルドール)の後継モデルが注目されています。
個人的な予想として、NT1100が後継モデルになる可能性があると考えています。
NT1100は高い機動性と優れたエンジン性能を備えており、白バイとしての役割を十分に果たせると期待されます。
ただし、正式な発表はまだされていないため、今後の情報に注目が必要です。
まとめ
CB1300シリーズは、長い歴史の中で多くのファンに愛され続けてきました。その最終モデルであるFinal Editionは、初代モデルへの敬意と、ホンダの技術力が詰め込まれた特別な一台です。2月28日の発売をもって、その歴史に幕を下ろします。
この名車の最後の鼓動を、ぜひその目と耳で確かめてください。